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グランドピアノ(メーカー機種比較)

:ニーンドルフ

先ほどのページでは、ピアノの種類・仕様の違いをお知らせいたしましたし、

また、ピアノ業界の裏事情もお分かりいただけたと思いますので、

もうすでに皆さんは、十分ピアノを比較するための基礎知識は修得しました。

さて本題のメーカー別の機種比較ですが、

カタログ・パンプレットには、良い事ばかりが列記されておりますが、

どんな世界の名器と言われる楽器であっても、短所はございますので、

実際に演奏されないで飾っておくだけという事であれば別ですが、

楽器としていろいろな曲を演奏するという場合ですと、

そのメーカー・機種が持っているこだわりをご理解いただく事が重要です。

(7)ニーンドルフ

こちらは、ドイツで製造されているグランドピアノブランドです。

奥行き145センチというコンパクトなサイズのグランドピアノが、

その大きさに似合わない豊かな響きを作り出しています。

(ア)長所

まず、設計思想がコンパクトながらも本来の音の響きを失わせないということで、

長期天然乾燥を施した木材・アーベル社のハンマー・レンナー社のアクションを、

用いた少量生産のグランドピアノという点で人気がございます。

特に、省スペースで豊かな響きを実感したい方にはとてもおすすめだと思います。

また、音色的にもかなり倍音の出る明るい音色なので、

多くのお客様が好まれる音色ではないかと思います。

また、価格帯もドイツ製グランドピアノの中では、

200万円台の非常にお求めやすい価格であることも魅力です。

(イ)短所

こちらのピアノは、非常に鳴りの良いピアノですので、

やはり、調律・調整をしっかり行わないと音のばらつきが目立ってしまいます

また、輸入ピアノ独特の個性の強い・インパクトのある音の響きである関係上、

輸入ピアノ自体の知識があまりない技術者や、

ニーンドルフの良い点を理解出来ない技術者には、

調律さえもなかなかままならない部分も確かにございますので、

このピアノを全く評価されていない楽器店・技術者も多いかもしれません。

ただ、このピアノがしっかり調整されたものであるならば、

ほとんどのコンパクトグランドピアノは太刀打ち出来ない響きですので、

一度、このピアノの良さは味わっておく価値があると思います。

(ウ)総括

ニーンドルフの場合、145センチタイプのものが非常に人気が高く、

ご検討される方も多くなっております。

一方、182センチタイプも、より低音が充実いたしますので、

一回り大きいタイプのこちらをお選びいただく事もございます。

いずれにしても、ピアノの鳴りの良さを重視される方には、

非常にコストパフォーマンスが高いブランドなので、

国産のグランドピアノの音色にご満足出来ない方は、

一度お試しになってみていただきたいピアノです。

 

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