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楽器入札(官公庁)における
不合理な慣習について

最近、官公庁発注の公共工事・備品購入に際して、

新聞・テレビなどの各メディアでよく不公正なルール・談合が指摘されていますが、

楽器備品購入でも最近ちょっとあやしげな慣習があります。

一般の方々は、入札に参加する業者が主体となっていると考えがちだと思うのですが、

実際は、入札・見積もり合わせの担当者がルールを都合の良いように作る事によって、

いくつかの特定の業者に目をかけるというパターンがほとんどです。

というのは、仮にいくつかの特定の業者間で何らかの取り決めがなされても、

そのような取り決めに参加しない業者が1社でも入札・見積もり合わせに参加すれば、

落札価格は自ずから適正価格に落ち着きますし、談合も意味をなさないからです。

(そこで、最近問題になっている官製談合に近いモデルが一般的になっています。)

 

最近、楽器の様に比較的少額(といっても100万円前後にはなるのですが・・・)でも、

埼玉県庁発注の楽器備品購入では、ここ数年不合理な慣習が特に目立ちます。

それは、例えばグランドピアノを購入する計画があった場合に、

1台又は数台ずつの小分けの入札では、特定の業者に目をかける事が出来ないため、

入札金額を一度に数千万円以上の大きな入札にまとめる事によって、

入札に指名する業者を数社に限定するという動きです。

特に1500万円以上の入札金額の場合には、

埼玉県の発注基準Aランク業者のみが指名されるという不自然なルールが作られ、

従来は、最低10数社の間での入札によって公正さを担保していたのですが、

最近では、完全に固定化された数社が指名された入札で行われています。

つまり、入札金額が大きくなればなるほど競争が小さくなる訳です。

 

実際、このような形で行われた入札の結果を調べてみたのですが、

合計3000万円以上の物品で、数回の入札がおこなわれたのにもかかわらず、

1位〜最下位の業者の順番が全く変わらず、

通常の値引率と全く異なる高値の落札金額になっていました。

ちなみに、今年行われた他県の楽器入札でも同様な事が行われているようなので、

おそらく、楽器メーカーと入札担当者を含めた官公庁の職員との間で、

何らかの話し合いがなされた結果ではないかと思います。

ただ、よくよく考えてみると官公庁発注の入札・見積もり合わせは、

元々県民・市民の税金によって購入している訳なので、

本当は県の入札担当者の一存で特定の業者に目をかけるという事は、

本末転倒であるような気がするのですが、皆様いかがお考えになるでしょうか?

 

埼玉県元知事の土屋知事にもこのことについてお手紙も書いたのですが、

全く相手にもしてもらえず、とても残念に思っています。

(当の入札担当者に手紙が回っただけの不誠実な対応でした。)

ただ、入札担当者レベルにとどまらず、

もっと大がかりな仕組みが出来上がっている可能性も高く、

すでに知事個人で改善出来る問題ではないのかも知れません。

抜本的な構造改革を期待したいものです。

 

(参考)

埼玉県の入札・見積もり合わせの仕組みについて詳しく知りたい方はこちらです。

埼玉県出納局 物品管理課 

TEL:048-830-5770
FAX:048-830-4914

 

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