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グランドピアノ(メーカー機種比較):スタインウェイ(STEINWAY&SONS)先ほどのページでは、ピアノの種類・仕様の違いをお知らせいたしましたし、 また、ピアノ業界の裏事情もお分かりいただけたと思いますので、 もうすでに皆さんは、十分ピアノを比較するための基礎知識は修得しました。 さて本題のメーカー別の機種比較ですが、 カタログ・パンプレットには、良い事ばかりが列記されておりますが、 どんな世界の名器と言われる楽器であっても、短所はございますので、 実際に演奏されないで飾っておくだけという事であれば別ですが、 楽器としていろいろな曲を演奏するという場合ですと、 そのメーカー・機種が持っているこだわりをご理解いただく事が重要です。 (4)スタインウェイ(STEINWAY&SONS)(機種ラインナップ一覧はこちらです。) こちらは、ドイツで製造されている世界で最も有名なピアノの1つです。 ベヒシュタイン(ドイツ)・ベーゼンドルファー(オーストリア)と合わせて、 現在最も世界で有名なピアノの3つになっております。 これらのピアノは、主に各種ホールへ納入されるケースが多く、 個人の方がなかなか手に入れられる価格帯ではない状況なのですが、 最近では良質な中古ピアノも入って来ているので、 そちらも合わせてご説明したいと思います。 (ア)長所 まず、設計思想が従来のヨーロッパ型の響板の響きだけでは限界があるということで、 金属部分まで音の響きに使おうとするアイディアが用いられています。 これは、より多くの聴衆に音楽を聴かせることが出来るのと同時に、 非常にダイナミックで、打楽器の様な他のピアノにはない感覚があります。 また、かなり細かな所まで作りが行き届いておりまして、 例えばソフトペタルを踏んだ時、通常3本の所が2本弦をたたく形なのですが、 それを1本だけしかたたかないように調整されているので、 演奏者のピアノに対する要求が非常にシャープに届くと言えます。 また、ピアノに使う素材もかなり厳選した素材で作られておりますので、 卓越した製造技術と優れた素材がマッチした最高のピアノと言えます。 (イ)短所 このレベルのピアノになって来ますと、好みというよりも憧れに近くなってしまい、 なかなかご予算の方が追いつかないというのが現状だと思います。 そこで、最近ではこのような名器と言われるピアノを修復して、 お客様にご提供する形が一般ユーザーさんのニーズでは多いです。 (ウ)総括 スタインウェイの場合、なかなか新品でのご購入は難しいと思いますし、 各種ホール関係でも、やはり最近は予算が厳しいらしいので、 先日も、古いスタインウェイの完全オーバーホールをご用命いただいたくらいです。 ちなみに、期間が約1ヶ月、費用が130万円〜140万円で、 スタインウェイ純正の部品を使わなければもっとお安くなりますが、 やはりスタインウェイ純正部品での完全オーバーフォールを、 ご希望されるケースの方が多いです。 一方、一般ユーザーの方では、中古ピアノに完全オーバーホールを施したものが、 やはり新品よりも人気を集めております。 こちらは、350万円〜400万円ですと、かなり良いピアノになりますので、 ちょうどスタインウェイの新品のアップライトと合わせてご検討される事が多いです。 |
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